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投資という考え方

ここで、投資という考え方の重要性を説明しておきたい。

投資と聞いて、頭の中をよぎるのはどんなイメージだろうか。
株を買ったり不動産を買ったり、一発ありそうとか
リスクがあって損をしそうとかそんなところだろうか。

投資というのはもちろん金融投資も含まれているが、
幅広くそれ以外の事柄も含まれている。

例えば、勉強をしていい学校に行ったり、資格を取ること。
体を鍛えたり、健康に気を付けること。
スタイルの維持・向上。毎月計画的に貯蓄すること。
これらも立派な投資である。

要は投資とは一言でいうと「将来の収穫を得るのに種を撒くこと。」
といった感じだろうか。

この考え方は人生を生きていく上でとても大切な考え方となる。
何故ならば、投資のリターンは掛けた手間を大きく上回ることが多いからだ。

難しいのは、その種を撒く場所の選定や撒いた後の管理の仕方だろうか。

作物に例えて考えると、荒れ地を耕しもせず、いきなり種を撒いても
そこから目が出ることはない。

また、せっかくいい場所に種を撒いても、水を与えすぎて枯らしたり
必要な栄養を与えなければ作物は育たずに枯れてしまう場合もある。

しかし、その投資がうまくいった際には、
掛けた手間の数十倍のリターンがあることも珍しくない。

考えてみよう。

もちろん個人差はあるが、
学生時代に勉強に多くの時間を投資した人の年収と全然投資しなかった人の年収。
平均するとどちらが多いと思うだろうか。

また、良い食事をして体調管理している人の健康状態と、
好きなものを好きなだけ食べて、たばこやお酒も好きなだけ。
殆ど管理をしていない人の健康状態。
体調やスタイル等は、平均するとどれだけ差があるのだろうか。

毎月のお給料を計画的に管理している人と、
全く管理していない人。
10年、20年経ったときの資産の差はどのくらいあるのだろうか。

普段から周りの人に親切に接する人と、意地悪をする人。
周りに良い人間関係を多く築けるのはどちらのタイプだろうか。

きちんと投資をしていた場合とそうでない場合、
数日で見たら殆ど変わりはないのかもしれない。
しかし、年月が経てば経つほどその差は大きくなっていく。

こういう話をすると極端な解釈をして、
そんな我慢ばっかりの人生はつまらない。私は好きなことをして生きていきたい。
などと答える人がいる。

誤解しないで欲しいのは、我慢することばかりが投資だと話をしている訳ではない。
適切な選択や行動が必ずしも我慢に直結することばかりではないからだ。

例えば、ストレス解消をしたいときに
運動やお風呂に長めに入り、ストレス解消をするのと、
必要もないものを大量に衝動買いしたり、ジャンクフードをやけ食いする。

どちらもストレス解消だが、人によってその解消方法は異なる。

前者のストレス解消法がダメで後者が良いとは必ずしも言えないはずだ。
むしろ、前者の様なストレス解消法を好む人の方が多いかもしれない。

また、極端に全てを投資に傾けろと言っているのでもない。
もちろん人生には楽しむ時間も必要だ。
だらだらする日や、食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしたい日もあるかもしれない。

ただ、それをいつもやることが問題だと言っているのだ。

普段は身体に良いものを食べている人がたまに食べるジャンクフードのリスクと、
普段からジャンクフードばかり食べている人のリスクの差。
悪影響を受ける割合は雲泥の差があるだろう。

自分の人生を良い人生にしたいと考えているのであれば、
どういう畑に種を撒き、それをどう育てていくのか
きちんと考え、選択する力が重要になる。

例えば、自分の健康面、能力、人間関係、仕事、経済面、子育て、趣味など。
多くの人にとって重要な事柄のはずだ。

結果はすぐには出ないかもしれないが、
少しずつ種を撒き育てる人と、そうでない人の差は
時間とともに広がっていくだろう。