現実的で着実な、誰にでも出来る資産形成のすすめ。セミリタイヤの夢を見よう。

資産形成も勉強が必要です。一緒に金融リテラシーを高めましょう。

iDecoについて

iDecoについて


メリット、デメリット

メリット


・節税効果が大きい。→なんといってもこれが大きい!
しかし、ある程度の額の税金を納めていないとメリットが減ってしまうので注意!

・運用益は非課税。
・受け取り時に退職所得控除が利用できる。


・本人が亡くなっても遺族が受け取れる。
・自己破産しても受け取れる。→差押の対象外。
・積立なので無駄遣いが減る。
・期間中は運用商品の変更が自由。
・離婚時は共有資産ではなく、名義人の資産と認定される。
・年末調整時に記入するだけでよい。→確定申告の必要なし。



デメリット


・60歳まで引き出しができない。
・手数料が掛かる。SBI証券は口座管理手数料無料よって年間2004円のみ。


・運用できる商品が少ない。
・基本途中解約ができない。→減額は可能。最低5000円/月。
・わずかだがふるさと納税の寄付金を減らす必要がある。→1万円程度。
・会社に書類提出の義務が発生する。→自分だけで出来ず面倒。



iDeCoを利用する最大のメリットはなんといっても「節税効果」。
具体的に説明したいと思います。

会社勤めの方で、給与をもらっている方は、
毎月のお給料から「所得税」や「住民税」があらかじめ引かれています。

しかし、イデコを始めるとその掛け金は「全額所得控除」という税制優遇を受けることが出来ます。
これは強力です!

年収500万円の方で12000円/月の掛け金の場合
年間で合計約30000円の所得税、住民税の減額があります。

掛け金が年間で144000円。
運用の損益を考える前に、30000円のアドバンテージがあるんです。

ということは利率で言うと初めから20%程度得をした状態からスタートということです。

もっと税金を納めている方や、掛け金が多い方は更に得をします。

でも逆に言ったら、所得がそこまで多くない方は、税金を納めている額も少ないため
この所得控除のメリットを受けにくいのです。

よって、専業主婦の方やパート、アルバイトの方はiDeCoはあまりお勧め出来ません。
iDeCoは縛りも多く自由が利きません。自由度が高い積立NISAの方がお勧めです。



長期間の複利効果もメリット大

簡単には止められないので、長期にわたり複利での運用益が期待できます。
しかもその運用益は非課税。→通常は20%取られます。

よって、保守的な元本保証型よりも積極的な運用益を狙いに行く方針をお勧めします。



受け取り時に退職所得控除が利用できる。

これもなかなか大きいメリットです。

退職時は他の収入に比べて減税のメリットが大きいのです。
所得時にその効果を利用できるのはかなりのお得。

参考までに退職所得の計算方法を挙げておきます。


退職所得(実際もらう退職金から控除等を引き、退職時の所得とみなされる額のこと)の金額算出方法

(収入金額(退職金) - ※退職所得控除額)× 1/2 =退職所得の金額


※退職所得控除額の計算方法とは

勤続年数(①)
退職所得控除額
20年以下
40万円×①(最低80万円)

20年超
800万円+70万円×(①-20年)


例えば32年勤務の場合
800万円+70万円×12
→800万円+840万円
→1640万円
よって※の退職所得控除は1640万円となります。

仮に退職金が1000万円、iDecoでの積み立て金が1000万円だった場合

合計した2000万円 - 退職所得控除1640万円 = 360万円 × 1/2 =180万円が実際の退職所得の金額と見なされます。



退職所得に対する税率は下記のような累進税率となります。。

A 課税退職所得金額 B 税率 C 控除額
1,000円から1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円以上 45% 4,796,000円

180万円の退職所得の場合、180万円×5%- 0円=90,000円の税金がかかることになります。
住民税は一律10%で18万円で合計270,000円の税金がかかる。

2000万円の収入で27万円の税額は安いと思います。